ある複雑で入り組んだ問題を解決するとき、どのような方法で情報を取り出し、加工し、わかりやすく提示することができるのか。そのために私たちは「個」を積み上げることで全体像を把握していきます。つまり、“木を見て森を見ず”ではなく個々の木々を注意深く観察し、一つひとつの特性を詳細にシミュレーションしていくことで、意思決定に役立つリアルな森を提示します。
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個を積み上げていって全体の姿を知る。この考え方を志向すると、たとえばマーケティングも個人の分析に徹底的にこだわることになります。私たちはこれまでに、住宅、クルマなどの耐久消費財から、食品、日用品まで、商品開発や価格決定に関するコンサルティングとリサーチを手がけてきました。そのいずれにも導入している手法が、『コンピュータ・インタビュー』です。形式としては、きわめてシンプル。サンプルとなる人たちにパソコンの前に座ってもらい、次々に現れる質問にクリックで答えていってもらうというものです。
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この分野での私たちの役割をまとめると、マーケットという曖昧なカタマリから限りなく最適解に近い答えを見つけだすために、どんな質問をすればいいのか、どんな分析を行えばいいのか方法論を構築すること。そして必要があれば、そのためのツールとなる新しいコンピュータ・システムを開発することです。この手法は、価格だけではなく、機能やデザイン、大きさや重さなど、あらゆる商品のあらゆる属性に応用できます。共通するのは一点だけ。はじめに個のルールを知ること。そこから、私たちのコンサルティングは始まるのです。 |