Appendix A. GridTurtleテストプログラム

目次
A.1. 概要
A.2. ファイルのサマリ
A.2.1. メインプログラム
A.2.2. サポートファイル
A.3. GridTurtleコード例

A.1. 概要

GridTurtleテストプログラムは、defobj、collections、activityライブラリの基本機能の練習に適したプログラムの集合体です。このプログラムはこれらのライブラリが新しくリリースされるたびに、部分的なテストとしてかならず実行されます。また、さしあたっては、基本機能を実行したり特別なタスクを遂行するワーキングコードを例示するのにも役立ちます。

注意:これらのプログラムは質の高い教材ではなく、見習うべき事例でもありません! ただし、体系的なテストとして、あるいはチュートリアル的な便利な事例として、とりたてて良く設計されているわけではないものの、どちらについても何かの役には立ちます。事例の中では、テストプログラムとしての役割を果たすためにわざと低レベルで目立たないライブラリ機能を使っています。プログラムには、アプリケーションで必要とされる可能性のある多くの基本コードの断片が混在しています。したがって、これらを使用するときは必要なものを選択しなければなりません。また、後述する各プログラムに関するコメントも読んでください。

このディレクトリの大部分のプログラムは、"GridTurtle"と呼ばれるシンプルなオブジェクト型を使用します。このオブジェクト型は2次元グリッドを動き回るエージェントで、常に内部的に管理された方向に動きます。その位置がそのX-Y座標の離散整数値に制限されることと、移動する方向が東西南北という直角方向のどれかに決まっていることを除けば、このエージェントはオリジナルのLogoシステムの"turtle"に似ています。GridTurtleオブジェクト型は、defobjライブラリのライブラリインターフェイス規則を使って実装されています。この型はそれ自体が1つの定義されたモジュールで、任意のプログラムでこのモジュールを初期化する必要があります。