tkobjcの基本的な目的はTkの機能性をパッケージすることです。したがって、tkobjcの振る舞いはTkツールキットに似ています。このドキュメントやヘッダファイル、Swarmの例題をざっと眺めるだけで単純な利用法はかなり習得できますが、さらに高度なグラフィカル出力が必要ならTkを熟知していなければなりません。
TkObjcは、Tcl、Tk、BLTの多くのコンフィギュレーションとともに稼動し、tclobjcパッケージ(現行バージョンは1.3。Swarm authorsから入手できます)に依存します。ライブラリのバージョンに左右されるコードもほんの一部ありますが、ほとんどはTkインタプリタを直接呼び出すことで稼動します。
Tcl/Tkはスクリプト言語であり、グラフィカルウィジットの集合体です。TkObjcはTkやBLTウィジットを取り巻くラッパクラスのライブラリです。その目的は、単純なグラフィカルインターフェイスを提供しつつ、Tk特有のコードをライブラリユーザにほとんど見せないようにすることです。グラフィカルウィジットの作成や使用に必要なのは、オブジェクトを作成してそれを使用することだけです。ここにあるオブジェクトの多くは、Tkウィジットを直接的にラップしていますが、他のウィジットを結合したものや(たとえばButtonPanel)、新種のコード(Raster)もいくつかあります。