モデルの結果は実行順序に依存するものの、アクションが作成または追加された順序に特別な意味がないときは、DefaultOrderにRandomized値を指定します。それにより、同時刻のアクションのコレクションを処理するつどランダムな順序を生成する方法で順序の依存性が処理されます。このランダムな順序は、処理装置の内部乱数ジェネレータから作成されます。
DefaultOrderオプションのデフォルトはSequential値です。Sequentialを指定すると、アクションは常にそれらがプランの中で発生する順序で実行されることになります。通常この順序は、アクションがあるプランの基礎となるどこかよそのコレクションに明示的に加えられない限り、プランの中で最初にそれらのアクションが作成された順です。結果の予測可能性を確保するためには、このオプションが常に最も安全ですが、アクションを並列に実行する能力は無くなります。モデルの設計を熟知して記述するには、それらがSequentialの順序に依存するか否かについて、アクションプランに明示的な指示を与えると良いでしょう。
DefaultOrderオプションにConcurrent値を指定すると、あらゆる順序(ハードウェアやソフトウェアの条件によっては同時も含みます)でアクションが実行できるようになります。この場合は、そのアクションの最終結果へも影響が及びます。アクションの結果とその実行順序の依存関係をなくすように要求することで、処理装置には、自分が選択した任意の順序でそれらを実行するという明らかな余裕が与えられます。単一のシリアルプロセッサに対する現在の実装では、たとえConcurrent値が指定されていてもアクションは常に順次処理されます。これは現在それ以外に可能な方法がないからですが、将来のバージョンでは、シリアルプロセッサにも実行順序を混合してモデル結果の独立性を確保する特別な実行時処理モードが定義できるようになります。
DefaultOrderに指定する値は、Concurrent、Sequential、Randomizedのいずれかのシンボルです。
DefaultOrderオプションは、他に明示的に割り当てられた順序づけがないときに、プランのアクション間で前提とされる順序づけを示します。個々のアクションに部分順序仕様を適用すれば、この初期順序づけを超越した追加的な順序づけの制約を選択的に追加することができます(.. 部分順序制約は、まだ実装されていません)